2015年04月25日

第十二號 DALLMEYER ANASTIGMAT F/4.5 F=35mm

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19世紀から写真感光材料を生産している、イギリスの老舗写真用品メーカーのイルフォードが1949年に発売した35mmフィルム使用のライカ判のカメラ『ADVOCATE』は、全身アイボリーのちょっと人目を惹くルックスのカメラで、スナップに好ましい画角の焦点距離35mmのレンズが搭載されていますが、そのレンズの銘板には『DALLMEYER』の名が刻まれているところがマニア心をくすぐります。

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ダルメイヤーがアドボケイトのためにイルフォードに供給していたレンズは35mm F3.5と35mm F4.5で、今回Lマウントに改造したのはF4.5のタイプです。
ダルメイヤーのライカ判用のレンズで焦点距離35mmのレンズは、このアドボケイト用のレンズしか存在しないようで、デジタルカメラが普及する以前の銀塩全盛の時代から、アドボケイト外しのダルメイヤー35mmレンズをライカマウントに改造するレンズマニアが少なからずいたようです。

ここ数年、ミラーレスカメラの登場により、距離計に連動させる構造が無くても正確にピント合わせが出来るようになり、このアドボケイト外しのダルメイヤーLマウント改造も盛んになっているようですが、余計な外周の銘板も込みでLマウント化されたものがほとんどで、絞りもヘリコイドも組み込まれた状態で非常にコンパクトなレンズなのにもったいないなと私は感じていましたので、今回出来るだけ無駄な部分の無いように、しかもルックスも納得できるように改造してみました。

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上の写真でアドヴォケイト本体側に残っている、ADVOKATEやILFORD LIMITEDやシャッター速度などが刻まれている銘板をレンズから外す為には、レンズのヘリコイドの台座を旋盤加工で削らなくてはなりませんので、レンズ鏡胴を分解して旋盤で加工しました。そしてその削った台座にちりめん塗装を施してルックス的なアクセントにしました。何から外したものか記憶に無いのですが、ちょうど良い長さのLマウント部品があったので、それも旋盤加工して組み合わせました。そのLマウント部品はクロームメッキ仕上でしたが、部品の状態でHClに浸してクロームメッキだけ剥離して下地のニッケルメッキを出して、レンズのニッケル仕上と雰囲気を合わせました。3本のマイナスネジなんかも雰囲気の合う古いものを探し出しました。

元から装備されている距離リングを回してもフォーカシングできますが、ヘリコイドアダプターと組み合わせればフォーカシングしやすいし、さらに寄れます。

DALLMEYER ANASTIGMAT F/4.5 F=35mm + α7

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以下、DALLMEYER ANASTIGMAT F/4.5 F=35mm + α7で撮影、絞りは全て開放、JPEG/ファイン、6000×4000→3000×2000のリサイズのみ。

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結構近接でのボケ

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近距離にフォーカスしたときの前後のボケ

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遠景にフォーカス

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DALLMEYER ANASTIGMAT F/4.5 F=35mm + NEX-7

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以下、DALLMEYER ANASTIGMAT F/4.5 F=35mm + NEX-7で撮影、記述の有るもの以外絞りは全て開放、JPEG/ファイン、6000×4000→3000×2000のリサイズのみ。

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レンズの距離リングととヘリコイド付M-Eアダプターを最短にして

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レンズの距離リングととヘリコイド付M-Eアダプターを最短にして

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開放F4.5

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F8

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開放F4.5

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F8
ラベル:改造レンズ
posted by MACH0.004 at 09:30| Dallmeyer | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月16日

第十一號 COSINA-TV LENS 50mm 1:1.8

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世紀末から今世紀の初頭にフォクトレンダー・ブランドでレンジファインダーカメラに新しい旋風を巻き起こし、その後カールツァイスやエプソンをも巻き込み、魅力溢れる製品を世に送り出しているコシナ。

今回とりあげるレンズは、コシナが1978年以降に生産したTVレンズで、COSINA-TV LENS 50mm 1:1.8と鏡胴にプリントされたCマウントレンズです。

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TVレンズと言っても様々な用途と種類があり、私もほとんど把握していませんが、スタジオや中継等で使う放送用のカメラ用やビデオカメラ用と監視カメラ用(CCTV)があるようで、監視カメラ用でも防犯カメラなどの然程解像力の必要無いものから、精密機器の生産ラインでの検査、計測といったマシンビジョンなど高い解像力が求められるものまで、価格も数千円から数十万円まであるようです。

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このCOSINA-TV LENS 50mm 1:1.8は、どの程度の大きさの撮像素子向けに作られたレンズなのか不明ですが、現在も生産しているRICOHの産業用カメラ・レンズのウェブサイトなどを見てみると、たぶん1インチ(1型)のCCD向けではないかと思います。しかしながら、実際にミラーレスカメラで試してみるとAPS-Cでもケラレずに写せるので、今回はSONYのNEX-7に装着して撮ってみました。

最短は1mなので" Lens Carrier - C "に取付けてある5mmのCマウント用エクステンションリングを2枚使用して、接写もしてみました。

以下、COSINA-TV LENS 50mm 1:1.8 + NEX-7、JPEG撮って出し(1/2リサイズのみ)、最後の1枚意外は全て絞り開放です。

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遠景

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最短

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接写リング2枚重ね

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接写リング1枚

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接写リング2枚重ね

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接写リング1枚

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接写リング1枚

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絞りF8
ラベル:Cマウント
posted by MACH0.004 at 10:00| Voigtländer/Cosina | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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