2014年11月21日

第二號 跳ね上げ式レンズキャップ付き ROBOT Tessar 1:3.5 f=3cm

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「少年レンズ」第二號は、『跳ね上げ式レンズキャプ付き ROBOT Tessar 1:3.5 f=3cm』の巻。

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真鍮プレス加工により、浮き出し文字になった「ROBOT」のロゴが何とも可愛い、純正メタル跳ね上げ式開閉レンズキャップ(以下、跳ね上げキャップ)は、たぶん珍品なのだろう、その存在は知っていたものの、数年前にコレを手に入れるまでは、印刷物の中でしか見たことが無かった。

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ロボットのレンズの前枠には、内側になだらかな窪み部分(溝)が有り、外側に広がろうとする爪を持った、専用のフィルターなどがスポッと装置出来るようになっているが、この跳ね上げキャップも同様にスポッとテッサーの前枠に取り付けられる。その装置感は、知らない間に外れ落ちてしまうような不安な感じも無く、適度な爪のテンションにより、しっかりと保持される。

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たかがレンズキャップに何故ここまで情熱を注ぐのか、と思うほどの造り込みで、小さなヒンジはキャップ側には溶接してあるが、基部側には板バネをサンドイッチしている為か、構造上ギリギリまで太くしたロッドを貫通させてカシメてあり、カシメ部分をツライチに削り落としてからメッキ処理をしている、ように見える。

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一箇所スリットの入ったドーナツ型の基部は真鍮製で、側面にはローレットも刻まれていて、こちらは切削加工。キャップ部分は同じ真鍮製でもプレス加工で作られていて、それぞれの用途に適した加工がなされ、強度と重量と使い心地のバランスが最適化されていると感じる。

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人差し指で指掛けを軽く持ち上げると、水平より少し上を向いた角度にクリック感があり、すーぅっと吸い込まれるように蓋が止まり、撮影態勢に入る。(普段撮影に使う距離に位置を合わせておけば、簡易シェードの役目も果たす。)さらに持ち上げると180度開ききる造りになっていて、不意にぶつかっても壊れにくいように工夫されている。直径36mm、装着時の厚みは何と2.7mm、重さは8g、

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厚みが11.2mmしかないロボットテッサーに取り付けても、パンケーキレンズ、否、ビスケットレンズの薄べったい印象を損なわない、この小さな跳ね上げキャップは、人類の知恵と工夫と技術が凝縮された一つの宇宙だ、と言っても言い過ぎではないかもしれない。

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さて、レンズキャップの事ばかり書いてしまったけれど、ロボットテッサー3cm/3.5は、今まで使った事のあるロボットレンズの中で一番好きなレンズだ。描写も好きだし、なんたってRITZカスタードサンドより小さな鏡胴が、デザインも含めステキ過ぎる。

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本来24×24mmのスクエアーフォーマットのロボットで使うレンズなので、36×24mmのα7で使うと周辺減光が顕著になる。α7の機能にアスペクト比1:1が付いていれば良いとも思うけど、この強烈な周辺減光もわるく無いかな。

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以下、ROBOT Tessar 1:3.5 f=3cm + α7、カメラ内JPEGのファインで撮影、無調整のリサイズのみ。全て開放だったと思います。

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もう一つのブログ「静寂喫茶 迷子羊」も更新中。
ラベル:Robot
posted by MACH0.004 at 00:00| Carl Zeiss | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月11日

第一號 LEITZ PORTUGAL COLORPLAN CF 2.5/90

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新ブログ始動します!以前のブログよりも、もうちょいありきたりでは無いレンズや改造レンズを主題に進めて行くつもりです。どうぞよろしくお願いします。

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「少年レンズ」第一號は、ライツ ポルトガル製のプロジェクションレンズ『COLORPLAN CF 2.5/90』の巻。

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このレンズ、ググってみるとライツの35mmスライドプロジェクター「PRADOVIT」に付いていたレンズらしい。前枠や銘板はプラスチック製だが、コーティングの美しい前玉は40mm程の径があり、眺めているとそそるものがある。

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アルミ合金の鏡胴には、ゆったりとしたピッチのネジが切ってあり、黒いプラスチックの筒に納まっていて、ゆったりピッチのネジがヘリコイドの役目を果たしている。

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さて、このヘリコイドの筒、試しにα7に押しあててみると、結構丁度良い所でピントが来そうな感じなので、とりあえず一番お手軽な方法で装着してみる事にした。

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用意したのはLマウントのエクステンションリングとパーマセルテープ。

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このエクステンションリングがプラスチックの筒と大体同じ位の径なので、指の感覚を頼りにセンターを出しながらパーマセルテープをグルッと一巻き、遮光の為に隙間にもペタンと。

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Lマウント化した状態で163gと非常に軽いレンズなので、テープで固定しただけでも不安な感じは無く充分実用になりそうだ。

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α7にアダプターを介して装着してみると、少しオーバーインフだけど無限も出て、近接は撮像面から50cm程度まで寄れる。90mmのF2.5で50cmの距離はとてもピントが浅く、ちょっとありきたりでは無いBokehもモニター上に映し出され、ボケを効果的に使うような撮影では、なかり楽しいレンズだと感じた。

以下、LEITZ PORTUGAL COLORPLAN CF 2.5/90 + α7、カメラ内JPEGのファインで撮影、調整無しのリサイズのみ。プロジェクター用のレンズなので絞り羽根は無い為、もちろん全て開放での撮影。

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周辺はあまあまになると思っていたので基本日の丸構図。

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四隅がちょっと暗くなるのはα7との相性の所為かもしれない。

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中心部は、かなりシャープなレンズだと思う、真ん中の建物にピントを合わせているけど、手前にある左端の階段にもピンが来ているので像面湾曲はかなりあるようだ。

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中距離のボケ。

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歪曲収差は感じられない。

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最短付近のボケ、コレはやばい。。。
ラベル:改造レンズ
posted by MACH0.004 at 00:00| Leica/E.Leitz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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